フィジカルコンピューティング with Raspberry PI Pico
14 ポータブルPico

外に持ち出す

プログラムの.pyファイルをmain.pyという名前に変更し、Picoのストレージに保存すると、起動時Picoは自動的にmain.pyを実行するようになります。これは、Picoをそのプログラム専用のコントローラにできるということで、電源があれば、PicoをPCから解放し、外に持ち出して、ずっと実行をつづける電子機器が作成できるということです。

バッテリーの準備

PCから離れた場所でPicoを動かすには電源が要ります。

スマホの充電器

家の中、たとえば居間なら、スマホの充電器が使えるかもしれません。スマホの充電器に、Picoで使っているMicro USBのtype A端子を挿入します。

電池ボックス

ホームセンターなどで安く売られている電池ボックスを使う手もあります。これを使うとPicoを家の外に持ち出すことができます。

PicoにはVBUSピンを通して5V供給する必要があります。電池ボックスの黒線をPicoのGNDピンのどれかに接続し、赤線をVBUSに接続します。

以下は前の「デジタル温度計」に電話ボックスの線を接続して、Picoをポータブルにする手順の例です。

  1. Thonnyでプログラムコードを開き、[ファイル]->[名前を付けて保存]を選びます。保存する場所を聞いてくるので[Raspberry Pi Pico]をクリックして選択します。
  2. Picoのストレージ内部が表示されます。[ファイル名]にmain.pyと入力して[OK]をクリックします。
  3. PicoからUSBケーブルを抜きます。
  4. 電池を入れた電池ボックスをPicoに接続する。まず黒線をPicoのGNDピンに接続し、次に赤線をPicoのVBUSピンに接続します。
  5. Picoが通電した瞬間にmain.pyが実行され、LCDに温度が表示されます。

これでPicoはPCから解放され、ポータブルになりました。

なお、Picoに保存したmain.pyは、PicoをPCに接続し、Thonnyの[ファイル]ビューの[raspberry Pi Pico]からmain.pyを右クリックして表示されるコンテキストメニューの[削除]から削除できます。

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