目次
外に持ち出す
プログラムの.pyファイルをmain.pyという名前に変更し、Picoのストレージに保存すると、起動時Picoは自動的にmain.pyを実行するようになります。これは、Picoをそのプログラム専用のコントローラにできるということで、電源があれば、PicoをPCから解放し、外に持ち出して、ずっと実行をつづける電子機器が作成できるということです。
バッテリーの準備
PCから離れた場所でPicoを動かすには電源が要ります。
スマホの充電器
家の中、たとえば居間なら、スマホの充電器が使えるかもしれません。スマホの充電器に、Picoで使っているMicro USBのtype A端子を挿入します。
電池ボックス
ホームセンターなどで安く売られている電池ボックスを使う手もあります。これを使うとPicoを家の外に持ち出すことができます。
PicoにはVBUSピンを通して5V供給する必要があります。電池ボックスの黒線をPicoのGNDピンのどれかに接続し、赤線をVBUSに接続します。
以下は前の「デジタル温度計」に電話ボックスの線を接続して、Picoをポータブルにする手順の例です。
- Thonnyでプログラムコードを開き、[ファイル]->[名前を付けて保存]を選びます。保存する場所を聞いてくるので[Raspberry Pi Pico]をクリックして選択します。
- Picoのストレージ内部が表示されます。[ファイル名]にmain.pyと入力して[OK]をクリックします。
- PicoからUSBケーブルを抜きます。
- 電池を入れた電池ボックスをPicoに接続する。まず黒線をPicoのGNDピンに接続し、次に赤線をPicoのVBUSピンに接続します。
- Picoが通電した瞬間にmain.pyが実行され、LCDに温度が表示されます。
これでPicoはPCから解放され、ポータブルになりました。
なお、Picoに保存したmain.pyは、PicoをPCに接続し、Thonnyの[ファイル]ビューの[raspberry Pi Pico]からmain.pyを右クリックして表示されるコンテキストメニューの[削除]から削除できます。