6_4:フォント p5.js JavaScript

p5.jsではデフォルト以外の多くの書体でテキストが描画できます。書体を表すフォントは、コンピュータにインストールされているフォント(システムフォント)ならどれでも使用できます。ただし、ほかの人が見たときにも同じ書体で描画するには、その人のコンピュータにもそのフォントがインストールされている必要があります。

フォントの描画

描画したいフォントはtextFont()関数で指定し、文字はtext()関数でキャンバスに描画します。フォントのサイズはtextSize()関数を使用します。

function setup() {
    createCanvas(480, 120);
    // 使用するシステムフォントを指定
    textFont('Arial');
}

function draw() {
    background(102);
    textSize(32); // フォントサイズ32でテキストを描画
    text('one small step for man...', 25, 60);
    textSize(16); // フォントサイズ16でテキストを描画
    text('one small step for man...', 27, 90);
}

text()関数の1つめのパラメータには描画する文字を引用符で囲んで指定します。2つめと3つめのパラメータは水平位[置と垂直位置のセットです。位置はテキストのベースラインにもとづいて決まります(参考リンク「ベースライン【フォント】 (base line)とは」)。

Windows 10の場合、システムフォントは[設定]→[個人用設定]→[フォント]で調べることができます。

日本語フォントの名前には、全角や半角文字が混在している場合があるので、これを間違えると正しく使用できません。そのときにはたとえば「メモ帳」アプリの[書式]→[フォント]で表示されるフォントダイアログボックスの[フォント名]ボックスからのコピーが役立ちます。

textFont()

説明

text()関数で描画するフォントを設定する。

シンタックス

textFont()
textFont(font, [size])

パラメータ

font – オブジェクト|文字列:loadFont()でロードしたフォントか、Webセーフフォント(すべてのシステムで利用できると思われるフォント)を表す文字列
size – 数値:使用するフォントサイズ

textSize()

説明

現在のフォントサイズを設定/取得する。このサイズは、これ以降のすべてのtext()関数の呼び出しに使用される。フォントサイズはピクセル単位で計測される。

シンタックス

textSize(theSize)
textSize()

text()

説明

画面にテキストを描画する。1つめのパラメータで指定された情報を、追加パラメータで指定された位置に表示する。textFont()で使用フォントが設定されない場合には、デフォルトフォントが使用され、textSize()でサイズが設定されない場合には、デフォルトサイズが使用される。テキストのカラー(塗り色)はfill()で、テキストの枠線(ストローク)はstroke()とstrokeWeight()で変更できる。

テキストの表示位置はtextAlign()関数に関連する。textAlign()は、text()で指定する位置を基準に、描画位置を左、右、またはセンターに設定する。

x2(幅)とy2(高さ)パラメータはテキストを表示する矩形領域を定義する。x2とy2を指定すると、現在のrectMode()設定に準じると解釈され、矩形内に収まらないテキストは描画されない。x2とy2を指定しない場合には、ベースラインのアライメントがデフォルトで使用され、xとyの上方に描画される。

シンタックス

text(str, x, y, [x2], [y2])

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